包茎手術の副作用・後遺症はある？リスクと回避方法を解説

包茎手術は、長年のコンプレックスを解消し、衛生面や機能面の改善を期待できる一方、「痛みはどのくらい？」「傷跡は残らない？」「万が一後遺症が出たらどうしよう……」と、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、包茎手術で起こりうる副作用や後遺症、さらにリスクを最小限に抑えるための対策を、医師の視点から詳しくご紹介します。安全に手術を受け、自信を持てる生活を手に入れるためのポイントをぜひチェックしてみてください。

この記事のポイント

• 包茎手術で考えられる代表的な副作用・後遺症
• 術後すぐに起こりやすい症状とその対処法
• しばらく経過してから起こりうるリスクへの備え
• 手術前後にできるリスク回避のためのポイント

包茎手術で起こりうる副作用・後遺症とは？

包茎手術は局所麻酔や切開・縫合を伴う医療行為です。一般的には安全性の高い手術とされていますが、以下のような副作用・後遺症が考えられます。

代表的な症状

1. 痛み・腫れ
   手術後は切開部周辺が腫れたり、痛みが生じることがあります。特に初日は腫れが強く出る場合がありますが、適切なアイシングや医師から処方される鎮痛薬で軽減可能です。
2. 内出血（皮下出血）
   縫合ラインや陰茎周辺に内出血が見られることがあります。多くは1〜2週間で自然に消え、跡が残ることは少ないです。
3. 傷跡・色素沈着
   切除部分の傷跡が盛り上がる、亀頭の色と陰茎皮膚との境界部分が色味の差（いわゆる“ツートン”）として残る場合があります。
4. 炎症や感染症
   術後のケアが不十分だと、切開部が細菌感染して炎症を起こす可能性があります。

こうした症状の多くは一時的であり、医師の指示に従ってアフターケアを行うことで軽減・回復が見込めます。一方で、万が一強い痛みや赤み、膿が出るなどの異常があれば早めの受診が大切です。

術後すぐに起こりがちな症状と対処法

手術直後から1週間程度までに見られやすい症状と、その対処方法を詳しく見てみましょう。

痛みと腫れへのケア

• 痛み止めの使用
  医師から処方される鎮痛薬を適切に服用し、痛みが強い場合は我慢しすぎないことがポイントです。
• アイシング
  帰宅後や就寝前など、患部を清潔なタオルでくるんだ保冷剤などで数分程度冷やすと腫れ・痛みがやわらぐことがあります。

出血や内出血への対処

• ガーゼの交換
  出血が続くようなら、ガーゼが汚れないよう小まめに交換することで清潔を保ちます。傷口をむやみに触らないよう注意しましょう。
• 安静を保つ
  術後数日は激しい運動を避け、負担をかけないようにすることも大切です。

感染症の予防

• 入浴・シャワー時の注意
  術後翌日～数日間はシャワーのみで、患部は医師の指示に従い、優しく洗い流すようにしましょう。強くこすると傷口が開くリスクがあります。
• 処方薬をきちんと使用
  抗生剤や消毒薬が処方される場合は、指示通りに使って炎症を予防します。

術後しばらく経ってからのリスクと回避策

術後1〜2週間を過ぎても、以下のような症状が現れることがあります。

色素沈着・ツートンカラー

• 原因
  切開部周辺の皮膚と亀頭の境界で色味の差が生まれたり、色素沈着が起きるケースがまれにあります。
• 回避策
  術後しばらくは摩擦を避け、締め付けの強い下着を避ける、紫外線を過度に浴びないなど皮膚刺激を抑える工夫をすると良いでしょう。気になる場合は医師に相談し、軟膏や美容処置で改善を図る方法もあります。

傷跡の盛り上がり・ケロイド

• 原因
  体質によっては瘢痕組織が増殖し、傷口が盛り上がるケースがあります。
• 回避策
  術後のマッサージや保湿ケアが有効な場合があります。炎症が強い場合は早めに受診し、ステロイド外用薬など適切な処置を受けましょう。

包皮の突っ張り感

• 原因
  切除範囲や個々の皮膚の柔軟性によっては、勃起時に突っ張る感じが残る場合があります。
• 回避策
  術後のダウンタイムに無理なくストレッチを行うといったケアが推奨されることがあります。医師に相談し、指示のもとで行いましょう。

重篤な合併症の可能性は？

包茎手術では重篤な合併症が起こる確率は非常に低いとされています。ただし、以下のようなケースは知識として押さえておきましょう。

強い感染症や縫合不全

まれに、切開部が大きくただれて縫合糸が外れる「縫合不全」を引き起こす可能性があります。化膿が進行すると組織が傷み、治癒に時間がかかる場合もあるため、赤みや腫れ、熱感が強く出た場合は早急に医師へ連絡しましょう。

陰茎の感覚異常

手術部位に神経が集中しているため、術後しばらくは感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったりすることがあります。通常は数週間〜数カ月ほどで回復に向かいますが、症状が長期化する場合は再度診察を受けることをおすすめします。

包茎手術のリスクを減らすためにできること

少しでも副作用や後遺症のリスクを下げるため、手術前後には以下の点を心がけましょう。

信頼できる医療機関・医師を選ぶ

包茎手術の実績が豊富で、カウンセリングが丁寧なクリニックを選びましょう。手術方法や術後のケアの方針をしっかり説明してくれる医師であれば、万一のトラブル時も適切に対応してくれます。

術前の自己管理・生活習慣

当日の飲酒や喫煙は避け、体調を整えて臨むことで回復力を高め、術後トラブルを減らすことができます。

アフターケアを徹底する

手術後の注意事項を守り、処方薬を正しく使うことが大切です。少しでも異常を感じたら、早めに医師へ連絡をすることで深刻化を防げます。

まとめ

包茎手術は、適切なクリニック選びとアフターケアを行えば、安全性の高い治療といえます。一方で、どんな手術にも一定の副作用や後遺症が発生する可能性は否定できません。痛みや腫れ、傷跡といった軽度の症状から、まれに起こる合併症まで、正しく知って対策することが大切です。

手術を検討されている方は、無料カウンセリングや複数のクリニックの情報収集を通じて、自分が納得できる医師・施設を選びましょう。

そして術後は無理をせず、医師の指示通りのケアを行うことで、トラブルを回避しつつ早期の回復を目指せます。自分の身体を守りながら、包茎によるコンプレックスを解消する第一歩を踏み出してみてください。